お互いを感じる

今日は保育園でのリトミックレッスンでした。
保育園でのレッスンが、通常のレッスンと違うところは、お母さんと一緒ではないところ。

1歳児のクラスなどはほんとに赤ちゃんで、月齢の低い子はハイハイでお部屋に入ってきたり、初めてピアノの音を聞いた子はビックリして泣き出してしまったり、、、。でも、そんな子どもたちも、まずいつもとは違うお部屋に慣れることから始め、いつもとは違う先生(私)に慣れ、歌声や楽器の音やピアノの音に慣れ、音を聞いて遊んでいることに気付き、、、月1回のレッスンでも、半年後くらいからは、はっきりと変化が現れます。
子どもの反応はとても正直です。まして、お母さんの助けが無いので、私は一人で大汗をかきながら、時にまるで役者のように演じながら、子どもたちの関心をそらさないように、動と静とを組み合わせながらレッスンを組み立てていきます。
そうこうしているうちに、音楽に耳を傾けられるようになり、自分から積極的に音楽に関われるようになってきます。

そうして育ってきた3歳児のレッスン。音やリズムも聴き分けられるようになっているので、今日は、おともだちとの関わりをもっと感じて欲しいな、という観点から、透明のボール(勿論、目には見えない、架空のボール)のやりとりをしてみました。お友達に透明なボールを上手に渡すには、どうやったらいいかしら?上手に受け取るには、どうやったらいいかしら?
私がやってみせると、子どもたちは真剣に見ています。そして、思考錯誤を繰り返すうち、自分たちで気付いていきます。
目線、呼吸、相手を感じること。
そこに意識を向けることにより、子どもたちどうしなのに、離れた距離からでも、大勢の中の一人にでも、だんだんと上手に渡せるようになり、ちょっと感動してしまいました。

人間関係でも、音楽のアンサンブルでも、こんなことから第一歩がはじまるんじゃないかなと考えています。